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個展『モウヒトツノアオ』@金沢市新天地「ぱぺろ」

モウヒトツノアオ_01

個展「モウヒトツノアオ」の記録




個展の告知内容

 
●タイトル:モウヒトツノアオ solo exhibition
●作家:霊出亜気戸打 トダヒデアキ
●期日:2022年(令和4年)5月21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)

●時間:土曜日は13:00〜24:00 日曜日は13:00〜17:00
●会場:金沢 新天地 ぱぺろ
●DJ:5/21 DJ KE-TA  5/22,29 DJ Yocki  5/28"Favorite" DJ Yoshimitsu & DJ Akamaru 

モウヒトツノアオちらし
ぱぺろ」のオーナーが作成した「モウヒトツノアオ」のフライヤー。

個展モウヒトツノアオのイメージ画像
個展後に作成したイメージ画像。

個展モウヒトツノアオ_会場ぱぺろ外
ぱぺろ」外観。角地にある「ぱぺろ」はガラス越しに店舗内が見える。設置したマンダランプ

 

会場の「ぱぺろ」とのご縁ができるまでの経緯


アートの個展「モウヒトツノアオ」の会場「ぱぺろ」は、30代前後の若者が集る夜メインのお店です。オーナーがアート好き・音好きで、DJブースのあるスタンドバー飲み屋が1階にあり、2階がギャラリースペースになっている。週末を中心に日常的にクリエイターが集う企画を行っているのが「ぱぺろ」です。

「ギャラリースペースと1階にてアートの展示が可能ですが『ぱぺろ』の企画として受けますか?」とオーナーからお誘いをもらって受けさせて頂きました。これもご縁です。

昨年友人から聴いていた「ぱぺろ」は金沢片町の新天地飲屋街の中にある。僕は店に飲みに行く習慣もなく「ぱぺろ」開店は夜からということで話だけ聴いて終わっていました。ただ、2階がギャラリーになっているという点は気にはなっていました。

重い腰をようやく上げ久々に夜の街へ、ぱぺろへ向うことになったのは、尾山神社のそばのお店へ行く途中にある「ぱぺろ」にも寄ってみようかということから。初めて「ぱぺろ」に着いたのは夜8時でまだ開店してない。なんと夜の飲屋街である新天地の時間帯としてはまだまだ目を覚ましていない時間帯だった。ぱぺろの周りは飲み屋が多いのにこの時間ではまだまだオープンしてなく1件のみ開いているような状態でした。

目的の尾山神社の脇の裏手にある人気のお店へ。そこも2階がギャラリーとして使えるこじんまりとした小さなスタンドバー飲み屋。もうすぐ知人の女性が写真展をすることになっていた。しばらくここで過ごしてから、再度「ぱぺろ」へ。9時過ぎなのにまだ開店してなく1件だけ開いていたバーで時間をつぶした。しばらくして「ぱぺろ」に初めて入店。

2階ギャラリースペース「badassgallery」を一巡すると、部屋すべての壁・床・天井は白く、暗い1階のバーとは一変しギャップがあり面白いところだと思った。その日は若いクリエーターのオブジェ展のようで作品が一杯並んでいた。1階のカウンターでマスターと談笑し、学童についての考えも聴け共通項が見つかり話が盛り上がりました。

オーナーのお子さんも小さく学童のようなスタイルを何処かで実現できないだろうか?という考えが聴けました。この時の会話から、私の通っている学童には一度来てもらっています。オーナーは行動が早いのでした。


それから数週間後、リュックサックに入るマンダランプを2つ背負って「ぱぺろ」のイベントのある日に行ってみました。思っていた通り勝手に飛入り参加してもOKで簡単に設置できる所にマンダランプを付けて点灯しました。もともと暗がりのような照明だったのでマンダランプの照明効果はバッチリ。オーナーにマンダランプがどんなものを見てもらいたかったのです。マンダランプの光りかたは、写真や口での説明よりやはり実際に見てもらうのが一番のアピールになる。軽くステップを踏む感じで踊りというより身体をゆする程度で過ごしてから、マンダランプを撤収して帰りました。

しばらく時が経ち忘れていたころ、「ぱぺろ」から連絡があり個展をさせてもらえることになったという流れです。もしかして営業になるかもしれないという想いがあっての飛入りアートは、結果やってみてよかったです。


会場での設置は1階と2階の2カ所を13時間連続で作業することに


「ぱぺろ」1階でのDJブース付きスタンドバーの照明オブジェでのデコレーション設置と、2階「badassgallery」での展示と販売のための設置をしました。2階展示室の奥のスペースにはチルアウトの空間を用意しそのエリアにマンダランプとスクリーンによる照明オブジェを設置、同時に作品も展示しました。2階の手前には販売ブースといったところにしイラストや商品を棚に並べ、マンダランプの光源にてその商品を照らしました。

1階と2階の設置時間はトータルで13時間ほどにもなり、長時間でした。体力的にぎりぎりのところまで頑張ってみたものの、2階奥のチルアウト空間のカタチが決まらず途中で2回諦めかけました。納得するカタチに決まらず中途半端な気持ちのままだけど、どうしようもなく道具箱を片付けたのが2回。一休みして外の空気を吸って気分転換。飲屋街の新天地は夜10時を回ったあたりから人が集り出し2階での作業中にもカラオケの歌声や元気な声があちこちから聴こえ出していました。


1階に仕込んだマンダランプは外からガラス越しに見えます。1階はいい感じになってきました。あとは2階をなんとかまとめないと!! 2階の天井の壁の裏側がほとんど壁板だけで、釘やヒートンの効きが弱くつり下げるポイントを探すのに相当時間がかかっていました。壁の裏側に垂木があまり通してないためつり下げが難しかったのでした。結局シーリングランプのカバーのリングを利用したり天井の端の部分を利用して紐で引っ張るようにしてなんとかつり下げが完了しました。つり下げたのはスクリーンオブジェです。




やはり個展がいい!個展について再考してみた。


2020年7月以来の個展はとても楽しく純粋に面白く、来場された方々からの感想やコメントを直接聞けるまたとないチャンスとなりました。会場を提示してくれた「ぱぺろ」様に、制作できたことに、来場して頂いた方々に、絵をお買い上げ頂いた方々にすべてに感謝致します。天地人すべてに祝福がありますように祈ります。

個展は、客観的に自分の位置や方向性、在り方などをとらえることができ、考え、制作や指針がすごくリアルに観えてくる感が強くなる。知人や友人から、会場で初めて会った人からの一言がインスピレーションになったり以前のインスピレーションと繋がったり、今後の励みになったり。個展は本当にアート活動する上では欠かせないと実感しました。


単独で行う個展だからこそ分かることがある。グループ展では他人のせいにして考えが終わってしまったり、ピントがボケるというか拡散されてしまうところがあるかも。もちろんグループ展が悪いという訳ではない。


これまで沢山のブループ展に参加してきました。個展とグループ展とで迷うなら、怖くても辛くても個展するほうがよいです。実際に個展をしてみれば怖いどころか楽しいのが個展だとこれまでの経験上言える。グループ展の企画があるならタイミングをみて積極的に参加すればよく、個展もグループ展も経験値はアップする。なにごともライブ命なので続けます。


会期は、土曜日と日曜日の2週分の限定開催で、合計4日間。「ぱぺろ」の企画であり、僕サイドから観れば、DJの音が入るイベント的アート展示ともいえるものでした。そして「ぱぺろ」から観れば照明アートのあるイベント期間みたいな感じ。


1階はラウンジバーの酒場で、土曜日の夜はDJが何名かが入りました。毎週次々とDJが沢山くるというのは「ぱぺろ」オーナーの営業スタイルであって、僕はそこにアートで乗っかったコラボともいえる形です。音が好きなのでラッキーな企画でした。


音に関してはこれまで自分で用意して会場で鳴らすスタイルもありましが、今回は音のプロが入りました。初日は僕の好きな音が入って最高、とても満足でした。1階は小さなバーでありダンスフロアーでもあり、そこには2カ所に照明オブジェとしてマンダランプとスクリーンを設置しました。


狭いスペースなので照明オブジェが、お客様やDJの演奏に邪魔にならないよう配慮・工夫しています。最初に設置した段階で、人の動線を優先しすぎあまりにも簡素化してインパクトに欠けると感じ修正しすることに。オーガンジー布のスクリーンを数枚追加してみました。追加した布は幅が広すぎたので布のエリアを絞ってみたところ、人の流れもよさそうでDJの立ち位置もでき、お客様との仕切りにもなり結果よくなりました。


このような試行錯誤をすることがライブアートとうか、作っていてとっても面白いのです。ただ作ったものを持って来てポンと置くような設置するだけでは決まるはずもなく、時間はかかります。上手くゆくのかヘタクソになるのか、ぎりぎりの選択を時間内で決定しながら設置する醍醐味はドキドキワクワクヒヤヒヤ。前述しましたが、実際2度諦めかけて道具をしまってから、それでもやっぱり良くしたいと思い直し3度目にようやく納得のいく設置に持ち込めました。そこに自分の人生の縮図が見えて来るような感覚すら味わえるのが個展だとおもう(大げさかw)



2階では販売コーナーとアンビエント・チルスペースを併設しました


「ぱぺろ」2階ギャラリースペースの絵やオブジェの販売コーナーを見てもらって、奥のチルアウト・アンビエント的な空間に来場者を案内してくつろいで楽しんでもらう。そんなスペースが完成しました。


今回の個展でも新しい出会いもありました。今後に繋がるお話もあり、「ぱぺろ」さんからこの企画を受けて本当に良かったと思っています。これからもアート制作に精進していくという気持ち・確信が深まりました。そしてまた多くの人の集るなかでアート、アートオブジェ、インスタレーション、アートライブを行い楽しんでいくのが最も自分らしいスタイルだと思えました。ご縁の会った方々全てに感謝します。天地人すべてに祝福がありますように。



モウヒトツノアオ

2階。夜になって初めて照明効果がでてきます。青く光るのはジャンクアートに付いている青の蛍光ランプ。ブラックライトではなく青の蛍光です。


モウヒトツノアオ

2階販売コーナーにアイロンプリントしたデニムジャケットとランプシェード


モウヒトツノアオ

2階入口すぐ横の販売コーナー。刺青いりのキューピーは「ぱぺろ」の常設アート。


モウヒトツノアオ

2階ギャラリー奥のチルアウトスペースに置いた「光の剣」。人気ありました。


モウヒトツノアオ

「ぱぺろ」の外から。角地にあり、丁度角にあたる面にガラス窓。夜になってマンダランプとスクリーンの光がよく見えてきた。


モウヒトツノアオ

1階バーコーナーのマンダランプとスクリーン。DJが入って音が鳴り出した。


モウヒトツノアオ

1階でプレイするDJ KE-TA。


モウヒトツノアオ

1階カウンター裏から撮影


モウヒトツノアオ

1階マンダランプとスクリーンの設置。


モウヒトツノアオ

1階バーコーナーにはDJブースがありガラス越しに外に向っています。DJブースの横と薄く1枚をかぶさるようにマンダランプ用のスクリーンを設置しました。


モウヒトツノアオ

1階のバーコーナーの展示。マンダランプとスクリーンを2カ所に設置。


モウヒトツノアオ

2階の販売コーナーには、ストリングアート、カード、額入りイラスト、マンダランプ大小、大きな白額の鏡、ジャンクアートなど展示しました。


モウヒトツノアオ

2階手前の販売エリア。左下の鹿の剥製は「ぱぺろ」の常設オブジェ。


モウヒトツノアオ

2階手前の販売エリア


モウヒトツノアオ

上:学生のときに模写した国宝鳥獣戯画図を表装せずに放置していたため、数十年ぶりに額から取出した時点で紙がぼろぼろに崩れだしました。そのままでは粉々になると分かり、崩れながらもアクリル版になんとか固定したもの  下:額縁を白く塗り再利用した壁の飾り棚


モウヒトツノアオ

2階につり下げたスクリーンオブジェが右手に見えます。長椅子は「ぱぺろ」にあったもの。来場者にくつろいでもらった。夜はお酒片手の人も。


モウヒトツノアオ

光の剣シリーズ「真実の剣」


モウヒトツノアオ

2階 白い天井にもマンダランプの光が投影されている。



モウヒトツノアオ

2階 青い空間


モウヒトツノアオ

2階奥のチルアウト・アンビエントなエリア。ブラックライトメインの空間になりました。ブラックライトには白のオーガンジー布を被せました。


モウヒトツノアオ

2階 日中の外光の入っている時間帯


モウヒトツノアオ

2階


モウヒトツノアオ

2階の丁度中央にある柱壁に蛍光絵具で描いた太陽 ブラックライトでオレンジとピンクが強く見えてきます。


モウヒトツノアオ

2階 白の天井が青い天井になった


モウヒトツノアオ

正四面体の光るオブジェ


モウヒトツノアオ

絵もブラックライトの元で別の表情に見えてくる。


モウヒトツノアオ

左下:ジャンクアート。トップのランプは1991年の初の個展で制作し31歳になる。ランプもコードも元気です。


モウヒトツノアオ

2階


モウヒトツノアオ

2階


モウヒトツノアオ

2階 左:ストリングアート/虹の糸かけ(大) 中央:手描きマンダラ 右:虹の糸かけ(小)


モウヒトツノアオ

研究して開運名刺を作りました。きっかけは常にあるので開運するかどうかはこれからの行動にかかっている。


モウヒトツノアオ

2階 白い額を使用した壁棚を白い壁面に。白い額はもともとは金色の額でした。


モウヒトツノアオ

2階 日中の光です。


モウヒトツノアオ

2階 写真上の背景の黒は窓ガラスに暗幕をはっています。外光を入れないため。2階奥は暗幕がきいて外光は入口からもれるのみ。マンダランプや光のオブジェの光る効果は80%程度はありました。

100%完全な暗転ではないです。


モウヒトツノアオ

2階 白い壁と白いスクリーン


モウヒトツノアオ

2階


モウヒトツノアオ

2階 「宙龍」ブラックライトのもとでの撮影では細部が見えてこないです。


モウヒトツノアオ

2階 


モウヒトツノアオ

2階


モウヒトツノアオ

1階の階段の登り口 ランプシェードに初めて赤いランプが入りました。赤もいい。自分では赤を使う考えが全く無かったのです。「ぱぺろ」は飲み屋なので赤を常に使うようです。赤もいいという発見でした。


モウヒトツノアオ

1階


モウヒトツノアオ

1階


モウヒトツノアオ

DJブースに入った手もとランプ。もふもふのLED白のランプ。


モウヒトツノアオ

新天地 真っすぐ続く道は車一台やっと通れる道幅です。


モウヒトツノアオ

1階 「ぱぺろ」のオーナーなおと


モウヒトツノアオ

1階 ブラックライトが効いてスクリーンが青い


モウヒトツノアオ

1階


モウヒトツノアオ

1階 外の光が入っているのでブラックライトの効果はない。


モウヒトツノアオ

1階 夕方、日が暮れだしてきてブラックライトの効果がではじめた。


モウヒトツノアオ

1階 青と赤と白の光が面白い


モウヒトツノアオ



モウヒトツノアオ


モウヒトツノアオ

夜の新天地


モウヒトツノアオ

1階  お客さんが入ってきました。





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