個展『モウヒトツノアオ』@金沢市新天地「ぱぺろ」
- 2022/06/03
- 13:41
個展「モウヒトツノアオ」の記録
個展の告知内容
●作家:霊出亜気戸打 トダヒデアキ
●期日:2022年(令和4年)5月21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)
会場の「ぱぺろ」とのご縁ができるまでの経緯
目的の尾山神社の脇の裏手にある人気のお店へ。そこも2階がギャラリーとして使えるこじんまりとした小さなスタンドバー飲み屋。もうすぐ知人の女性が写真展をすることになっていた。しばらくここで過ごしてから、再度「ぱぺろ」へ。9時過ぎなのにまだ開店してなく1件だけ開いていたバーで時間をつぶした。しばらくして「ぱぺろ」に初めて入店。
会場での設置は1階と2階の2カ所を13時間連続で作業することに
やはり個展がいい!個展について再考してみた。
個展は、客観的に自分の位置や方向性、在り方などをとらえることができ、考え、制作や指針がすごくリアルに観えてくる感が強くなる。知人や友人から、会場で初めて会った人からの一言がインスピレーションになったり以前のインスピレーションと繋がったり、今後の励みになったり。個展は本当にアート活動する上では欠かせないと実感しました。
単独で行う個展だからこそ分かることがある。グループ展では他人のせいにして考えが終わってしまったり、ピントがボケるというか拡散されてしまうところがあるかも。もちろんグループ展が悪いという訳ではない。
これまで沢山のブループ展に参加してきました。個展とグループ展とで迷うなら、怖くても辛くても個展するほうがよいです。実際に個展をしてみれば怖いどころか楽しいのが個展だとこれまでの経験上言える。グループ展の企画があるならタイミングをみて積極的に参加すればよく、個展もグループ展も経験値はアップする。なにごともライブ命なので続けます。
会期は、土曜日と日曜日の2週分の限定開催で、合計4日間。「ぱぺろ」の企画であり、僕サイドから観れば、DJの音が入るイベント的アート展示ともいえるものでした。そして「ぱぺろ」から観れば照明アートのあるイベント期間みたいな感じ。
1階はラウンジバーの酒場で、土曜日の夜はDJが何名かが入りました。毎週次々とDJが沢山くるというのは「ぱぺろ」オーナーの営業スタイルであって、僕はそこにアートで乗っかったコラボともいえる形です。音が好きなのでラッキーな企画でした。
音に関してはこれまで自分で用意して会場で鳴らすスタイルもありましが、今回は音のプロが入りました。初日は僕の好きな音が入って最高、とても満足でした。1階は小さなバーでありダンスフロアーでもあり、そこには2カ所に照明オブジェとしてマンダランプとスクリーンを設置しました。
狭いスペースなので照明オブジェが、お客様やDJの演奏に邪魔にならないよう配慮・工夫しています。最初に設置した段階で、人の動線を優先しすぎあまりにも簡素化してインパクトに欠けると感じ修正しすることに。オーガンジー布のスクリーンを数枚追加してみました。追加した布は幅が広すぎたので布のエリアを絞ってみたところ、人の流れもよさそうでDJの立ち位置もでき、お客様との仕切りにもなり結果よくなりました。
このような試行錯誤をすることがライブアートとうか、作っていてとっても面白いのです。ただ作ったものを持って来てポンと置くような設置するだけでは決まるはずもなく、時間はかかります。上手くゆくのかヘタクソになるのか、ぎりぎりの選択を時間内で決定しながら設置する醍醐味はドキドキワクワクヒヤヒヤ。前述しましたが、実際2度諦めかけて道具をしまってから、それでもやっぱり良くしたいと思い直し3度目にようやく納得のいく設置に持ち込めました。そこに自分の人生の縮図が見えて来るような感覚すら味わえるのが個展だとおもう(大げさかw)
2階では販売コーナーとアンビエント・チルスペースを併設しました
「ぱぺろ」2階ギャラリースペースの絵やオブジェの販売コーナーを見てもらって、奥のチルアウト・アンビエント的な空間に来場者を案内してくつろいで楽しんでもらう。そんなスペースが完成しました。
今回の個展でも新しい出会いもありました。今後に繋がるお話もあり、「ぱぺろ」さんからこの企画を受けて本当に良かったと思っています。これからもアート制作に精進していくという気持ち・確信が深まりました。そしてまた多くの人の集るなかでアート、アートオブジェ、インスタレーション、アートライブを行い楽しんでいくのが最も自分らしいスタイルだと思えました。ご縁の会った方々全てに感謝します。天地人すべてに祝福がありますように。
2階。夜になって初めて照明効果がでてきます。青く光るのはジャンクアートに付いている青の蛍光ランプ。ブラックライトではなく青の蛍光です。
2階販売コーナーにアイロンプリントしたデニムジャケットとランプシェード。
2階入口すぐ横の販売コーナー。刺青いりのキューピーは「ぱぺろ」の常設アート。
2階ギャラリー奥のチルアウトスペースに置いた「光の剣」。人気ありました。
「ぱぺろ」の外から。角地にあり、丁度角にあたる面にガラス窓。夜になってマンダランプとスクリーンの光がよく見えてきた。
1階バーコーナーのマンダランプとスクリーン。DJが入って音が鳴り出した。
1階でプレイするDJ KE-TA。
1階カウンター裏から撮影
1階マンダランプとスクリーンの設置。
1階バーコーナーにはDJブースがありガラス越しに外に向っています。DJブースの横と薄く1枚をかぶさるようにマンダランプ用のスクリーンを設置しました。
1階のバーコーナーの展示。マンダランプとスクリーンを2カ所に設置。
2階の販売コーナーには、ストリングアート、カード、額入りイラスト、マンダランプ大小、大きな白額の鏡、ジャンクアートなど展示しました。
2階手前の販売エリア。左下の鹿の剥製は「ぱぺろ」の常設オブジェ。
2階手前の販売エリア
上:学生のときに模写した国宝鳥獣戯画図を表装せずに放置していたため、数十年ぶりに額から取出した時点で紙がぼろぼろに崩れだしました。そのままでは粉々になると分かり、崩れながらもアクリル版になんとか固定したもの 下:額縁を白く塗り再利用した壁の飾り棚
2階につり下げたスクリーンオブジェが右手に見えます。長椅子は「ぱぺろ」にあったもの。来場者にくつろいでもらった。夜はお酒片手の人も。
光の剣シリーズ「真実の剣」
2階 白い天井にもマンダランプの光が投影されている。
2階 青い空間
2階奥のチルアウト・アンビエントなエリア。ブラックライトメインの空間になりました。ブラックライトには白のオーガンジー布を被せました。
2階 日中の外光の入っている時間帯
2階
2階の丁度中央にある柱壁に蛍光絵具で描いた太陽 ブラックライトでオレンジとピンクが強く見えてきます。
2階 白の天井が青い天井になった
正四面体の光るオブジェ
絵もブラックライトの元で別の表情に見えてくる。
左下:ジャンクアート。トップのランプは1991年の初の個展で制作し31歳になる。ランプもコードも元気です。
2階
2階
2階 左:ストリングアート/虹の糸かけ(大) 中央:手描きマンダラ 右:虹の糸かけ(小)
研究して開運名刺を作りました。きっかけは常にあるので開運するかどうかはこれからの行動にかかっている。
2階 白い額を使用した壁棚を白い壁面に。白い額はもともとは金色の額でした。
2階 日中の光です。
2階 写真上の背景の黒は窓ガラスに暗幕をはっています。外光を入れないため。2階奥は暗幕がきいて外光は入口からもれるのみ。マンダランプや光のオブジェの光る効果は80%程度はありました。
100%完全な暗転ではないです。
2階 白い壁と白いスクリーン
2階
2階 「宙龍」ブラックライトのもとでの撮影では細部が見えてこないです。
2階
2階
1階の階段の登り口 ランプシェードに初めて赤いランプが入りました。赤もいい。自分では赤を使う考えが全く無かったのです。「ぱぺろ」は飲み屋なので赤を常に使うようです。赤もいいという発見でした。
1階
1階
DJブースに入った手もとランプ。もふもふのLED白のランプ。
新天地 真っすぐ続く道は車一台やっと通れる道幅です。
1階 「ぱぺろ」のオーナーなおと
1階 ブラックライトが効いてスクリーンが青い
1階
1階 外の光が入っているのでブラックライトの効果はない。
1階 夕方、日が暮れだしてきてブラックライトの効果がではじめた。
1階 青と赤と白の光が面白い
夜の新天地
1階 お客さんが入ってきました。